橋本亮二『うもれる日々』刊行記念ひきつづき うもれる日々2020年2月18日〜3月8日
※最終日18時まで
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「本屋にならぶ本をいろんな角度から照射して手にしてくれるひとを一人でも増やしたい。
一冊手にされれば、まちがいなく次の本へ、二冊三冊と広がることを知っているから。」
(うもれる日々 より)
資料や手紙でうもれる机の写真が代名詞となった出版社の営業・橋本亮二さんが、
製本業の友人と「十七時退勤社」という出版レーベルを立ち上げました。
2019年11月に書籍「うもれる日々」を十七時退勤社から刊行。
本をつくろうと思った日から出版レーベルを立ち上げ刊行するまでの日々をつづった文章には、
たんたんとした日々の中に本と人にたいする熱がとじ込められています。
本のとなりで手をつなぐように進む、
とある本ラバーの机にうもれる営業の日々、そんな日々にうもれる小さなこと。
今年も変わらない日々のつづきを、本展「ひきつづき うもれる日々」で
みなさまにお楽しみいただければと思います。
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うもれる日々
橋本亮二 著
十七時退勤社 刊
本体価格 1,100円(税抜)
生業として書店さんに毎日足を運び、自社の本のご案内、読んだ本について、あたらしくできた書店のこと、リニューアルした書棚のことなどを書店員さんと言葉を交わしています。ともすれば流れていくようなとりとめないことですが、書き記すことで自分のなかに漂う感覚が形どられていく思いに何度もなりました。
「本屋に行くとたいがいいいことがある」
毎日感じていることですし、この本を作りあらためて確信しました。
ごく私的なことですし、拙い文章ですが、本と町と人がつながり、そこの光がより明るいものになればこのうえなく嬉しいです。
(著者・橋本亮二)
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プロフィール
橋本亮二(はしもと・りょうじ)
1981年、愛知県生まれ。出版社で営業職。共著『本を贈る』(三輪舎刊)
十七時退勤社
社長(出版社の営業)と副社長(製本屋)による出版レーベル。社の名付け親は顧問である吉祥寺某書店員。2019年11月に開催された文学フリマ東京で活動開始。刊行第一弾は『うもれる日々』(橋本亮二 著)と『日日是製本』(笠井瑠美子 著・制作)。年にひとり1冊ずつ本を作っていきます。