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mob crecheウチボリシンペ 第7回 個展5月3日(木)~5月13日(日)
※最終日18:00まで

「もぶ(mob)」はウチボリシンペが学生時代に「設定のない者」として描いていたキャラクターである。
描き続けるうちに名称のないことが不便極まりなくなったため、2011年に「もぶ」と名付けた。

当時、ペンギンに熱中し資料を読み漁っていた際に Creche という単語を発見する。
これは「もぶ」の生態に当てはまる…という妙な確信を得たウチボリは、以降、mob creche を自身のブランド名(現在の屋号)とする。
mob はウチボリシンペのキャラクター「もぶ」のことであり Creche は「保育所」のこと、
mob creche とは「もぶ」の生態を見守る「もぶもぶ保育園」なのである。

さて、描き続けることおよそ10年、命名から7年。
ウチボリ自身も成長し、様々な経験を経て現在に至る。
この辺りで一度、「もぶ」という生命体の調査結果を発表すると同時に、
存在し得なかった未来や、とある世界への空想の視覚的表現を試みる。

この不思議な生命体を描き続けることを、今後も一生続けていくことになるだろう。
「もぶ」は、私(ウチボリ)の人生そのものであると言っても過言ではない。
mob creche は、「もぶ」という存在が一体何であるのかを研究するための施設、及び、ウチボリシンペの個人的な制作活動の総称である。

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もぶ【mob】
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ウチボリシンペにより2006年頃に発見、2011年に命名。
由来は「設定のないもの」また、英訳すると「暴徒」と出る。

研究内容はウチボリによってイラスト化され、
漫画、アニメーションなど様々な媒体で発表されている。
常にその存在を追い続けているが、未だ全貌は不明。

▶守護霊のように人物の周りをうろついている姿が多く見られるが、
 この対象は生物に限らない。
 木や電信柱、ゴミ箱など、有機物、無機物にとらわれず、
 「存在している」ものに憑依しているようである。
▶憑依は、1対象に対し1もぶ(単位)の場合もあれば、2もぶ以上の場合もある。
▶稀に集団性を持つことが確認されている。
▶人間の言葉を理解していて、中には言語を話すものもいる。
▶感情に敏感であり、嫌悪感を催すと体が濁ったように黒ずむことがある。
▶「もぶ」が見えた者には特殊な能力が発動したり、
 その存在を認知しているもの同士は惹かれあうようである。

等々、目下調査中。

2017年3月の個展『BUTTERFLY EFFECT』に続き、当ギャラリーでは2回目となるウチボリシンペの個展です。
前回の個展でも女の子のまわりにフワフワとただよっていた「もぶ」。
今回の展示では、彼のアートワークの要ともいえる「もぶ」に焦点をあてています。
「もぶ」とは一体なんなのか、mob crecheとはなんなのか。
全てが判明する結末はまだまだ先のようですが、10年の時を経た研究成果をご覧ください。

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mob box
本体価格:¥4,500+tax

本展に合わせ、今までに制作された作品などを納めたBOXセットを販売いたします。
会期中、個展会場と、かもめブックス外商部(通販)でご購入いただけます。
ぜひ1度ご覧ください。

かもめブックス外商部 通販ページ:
https://kamomebooks.official.ec/items/11140180

[内容]
・特製BOX
・oyoso 1day 1mob 2012 – 2017
 A4判/92ページ
・mob New Edition
 120×120mm/40ページ
・BUTTERFLY EFFECT
 A5判/52ページ
・mob ステッカー

著者:ウチボリシンペ
発行:ウチボリシンペ
BOX制作:鈴木製本有限会社、株式会社東北紙業社

プロフィール

ウチボリシンペ(Uchibori Simpe)
1988年生まれ。
専門学校卒業後都内グラフィックデザイン事務所に6年勤務し独立。
作家としてオリジナルキャラクター「もぶ」を軸に、
イラストレーション・グラフィックデザイン・マンガやアニメーションの制作を行う。
シンガーソングライター「コレサワ」のアートワーク全般を担当している。

2018.4.2 / 過去の展示 ギャラリー|ondo kagurazaka / mob creche – ウチボリシンペ 第7回 個展