星はもいちどひるがへる岸紗英子 個展3月20日(火)〜4月1日(日)
※最終日18:00まで
–
星はもいちどひるがへる
かつて、忘れ去られた場所へ
呼びかけられた声へ
書きかけの言葉へ
誰かの心の欠片へ
君だった光へ
遠い海へ
沈められた想いへ
無数の揺れる日々のさざめきへ
明日には消えてゆく影へ
永遠に廻り続ける軌道へ
滅びる鳥の種族のように
星はもいちどひるがへる
–
余裕がないとき、私たちは、感じる心を失った気分になります。
奥底で縮こまってしまった感じる心に、そっと呼びかけて、膨らませてくれる、
彼女の作品はそんな雰囲気を持っています。
本展では、「送り手と受取り手」「発せられたもの(声や言葉)」「信号、合図」
「過去と現在の距離感」などをキーワードにつくられた作品を発表します。
自ら漉いた紙を含め、多様な紙を層にしながらつくられた作品は、
一見シンプルでありながら、その層の間にたくさんの言葉を秘めています。
星がひるがえった時、あなたは何を受け取るでしょうか?
作品を前にして、あなたの中で起こる静かな変化をお楽しみください。
◆
プロフィール
岸 紗英子 (Saeko Kishi)
「記憶」や「距離」をテーマに、紙を中心とした様々な素材を用いて制作しています。
1993 東京都生まれ
2011 東京都立芸術高等学校 美術科 デザインコース 卒業
2016 武蔵野美術大学 造形学部 基礎デザイン学科 卒業
2018 武蔵野美術大学 造形研究科修士課程 デザイン専攻 基礎デザイン学コース 卒業