本のある風景
<INTRODUCTION>
雑誌に“巻頭特集”があるように、本屋にも“店頭特集”を作りました。
かもめブックス編集会議によって選ばれた特集テーマに基づいて、
「私たちがお薦めしたい本」を店頭の大きな棚に並べています。
この特集をきっかけに、新しい本や世界と出会ってください。
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イギリスのバンド、ザ・キンクスに
「ヴィレッジ・グリーン・プリザヴェイション・ソサエティ」
という曲があります。
簡単にいうと(いや簡単にしか言う事ができませんが)
「イギリスの田園風景を守ろう」というような内容の歌です。
淡々としたメロディですが、ドラマチックでエモーショナル。
ところで、かもめブックスは
「本のある風景を守ろう」と歌いたいです。
本屋、図書館、誰かの本棚。
電車の中、喫茶店の片隅、旅人の鞄の中。
そこは本のある風景。
人はいったい本に何を求めているのでしょう?
みな静かに世界と向き合っています。
本の中にもたくさん本のある風景があります。
そっと開いて、見に行きましょう。
本を読むと少しずつ変化している自分に気づく。
本は想い人にもなるし、エッセンスにもなるし、時に指針になる。