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過去の展示

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鶴と亀EXHIBITION「東京襲撃!From奥信濃」
1月27日(火)~2月1日(日)まで開催

雪、雪、雪、なのである。
大人の身長を持ってしても見上げるほどの雪の壁。
その壁に覆われた真っ白い道を、腰の曲がったばあちゃんが
スキーのストックを杖代わりにゆっくり歩いて行く。
今年ほど雪が多い年はねえんだということと、
昔はよく赤いイタチが化けて悪さしたこと。
野沢菜と沢庵が載った炬燵の上で、さっき教えてくれた。
それが、最初に得たご当地情報だった。

長野県飯山市。
日本随一の豪雪地帯に数えられる、人口21000人強の街。
類を見ないような強烈な個性を持つ観光資源は見当たらなそうな
この街で、フリーペーパー「鶴と亀」は作られていた。

“ 地方にいるイケてるじいちゃん、イケてるばあちゃんを
スタイリッシュに発信。
ここ地方でしか出来ないものを、ここ地方から発信。
地方はおもしろくない。もう、そんな時代じゃない。
発信源は奥信濃 ”

そんな前口上とともに、「鶴と亀」がかもめブックスに
届けられたのが2ヶ月前のこと。
端的に言えば、地方に住む若者が、地元の老人たちの表情に
刻まれた厳しさと優しさを写真で捉えた本である。
ただ紙面からは、類を見ないような強烈な個性と、尊敬と
羨望が混じった揺るぎない愛情が立ち上っていた。
それが、圧倒的におもしろかった。

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「鶴と亀 第弐号」より

おもしろさの発信源を探りに訪れた飯山市は、じいちゃん
ばあちゃんと囲む炬燵の上に全ての贅沢があった。
すべてがシャッターチャンスではないかと思えるほど、
ささやかな営みは時間の流れの中で揺るぎない熱を発していた。
その熱を、神楽坂に持って行きます。


鶴と亀 featuring かもめブックス
in ondo kagurazaka

「鶴と亀 EXHIBITION」では、フリーペーパー「鶴と亀」のために
撮り下ろされた写真をご覧いただくとともに、「鶴と亀」の世界観を
構築するキーアイテムという名のじいちゃんばあちゃんの謎深まる所持品、
飯山を彩るモノたちを神楽坂に運び込みます。
本当は炬燵ごとじいちゃんばあちゃんを連れて来たかったのだが、
福の神が家から居なくなってしまっては、飯山の皆さんが困って
しまうだろうから断念した)

全国のじいちゃん子、ばあちゃん子は頭髪を正してぜひ
集まって頂きたい。

かもめブックス

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降り積もった雪の壁をひたすら掘り崩し、2015年の幕が開けた。
雪掘りしすぎてハイになったのか、掘り崩したその先に見えたのは東京。
このまま東京まで行っちまおう。

奥信濃の鶴と亀と共に、最高の手土産をもって向かうは神楽坂。
かもめブックスで落ち合おう。

鶴と亀編集部
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■フリーペーパー「鶴と亀」
飯山市を中心とした奥信濃に住まうじいちゃん、ばあちゃんを独自の視点で
被写体として切り出し紹介するフリーペーパー。
鶴と亀編集部発行。
2013年8月 第壱号発行。
2014年3月 第弐号発行。
2014年11月 第参号発行。

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■鶴と亀編集部
長野県飯山市在住の小林徹也(兄)・直博(弟)兄弟のふたりによって運営される。
2人ともばあちゃん子。
<公式サイト>http://www.fp-tsurutokame.com/

■刊行案内
「鶴と亀 EXHIBITION」開催中、合本「鶴と亀特別号」を
限定販売致します。
既に配布が終了している第壱号、第弐号と最新の第参号をまとめたものに
未公開写真を加え、配布時のB6からB5版へと版型を大きくしました。
数量限定販売となりますので、お早めにお買い求めください。

「鶴と亀 特別号」
フルカラー96ページ B5版
価格:2300円(税別)

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■トークイベント開催
トークイベント「鶴と亀と鴎の遭遇」
1月30日(金)20時より開催

「鶴と亀 EXHIBITION」開催中の1月30日(金)20時より、
ギャラリースペースにて「鶴と亀」を発行する鶴と亀編集部の
小林直博さんを迎えてのトークイベントを開催致します。
「鶴と亀」の制作秘話やじいちゃんばあちゃんの裏話などを
かもめブックス店主・柳下が小林さんにお伺いします。
ワンドリンクオーダーでどなた様もご参加頂けますので
お気軽に起こしください。

小林君

2015.1.21 / 過去の展示 ギャラリー|ondo kagurazaka / 鶴と亀EXHIBITION 東京襲撃!From奥信濃