ワールド・ブック・クロニクル
〜ノーベル文学賞編〜
<INTRODUCTION>
雑誌に“巻頭特集”があるように、本屋にも“店頭特集”を作りました。
かもめブックス編集会議によって選ばれた特集テーマに基づいて、
「私たちがお薦めしたい本」を店頭の大きな棚に並べています。
この特集をきっかけに、新しい本や世界と出会ってください。
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例えば、自由に恋愛することが特別だった時代や
差別や暴力が当たり前にあった国のことを私たちは知っています。
それは人類が言葉を紡いで表現してきたから。
昔の小説を読むとたまに「なんか古いな」感じることありませんか?(私はあります)
現在の地点から見てるということを忘れると「なんでこれが名作なんだ?」となることも。
世界の書物で年代記をつくる特集「ワールド・ブック・クロニクル」。
第一回はノーベル文学賞編です。
今まで古い日本文学という印象しかなかった川端康成の「雪国」が、突如世界文学の一冊として見えてきました。
全体の流れの中で一冊の本を捉えることができると世界の見え方は変わります。
異文化理解の重要性が高まる昨今、ぜひ世界文学にも目を向けてみてください。
えがかれたものを真正面から受けとめて、自分にもたらされるものも大切にしたい。
読むたびに新しい思考や感覚と出会える。
詩の変化から、歴史の渦を感じる。