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特集棚

旅と荷物と詩のこころ

旅に持って行く荷物は人によってさまざま。
各自の役立つアイテムや必需品でカバンはもういっぱい。
それでも、もし本一冊くらいのスペースがあったとして、
潜り込ませてほしいのは、詩の本だ。
お気に入りの詩があればぜひ諳んじてほしい。
ポケットからいつでもとりだして、自らの孤独の輪郭をなぞるように。
もしくは、旅先で出会った友に、タバコを一本差し出して火をつけるように。

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旅をしてきた言葉と、旅の中で生まれた言葉と。
それを旅の空の下でなぞることの贅沢さを知っていたい。

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心に突き刺さった言葉は、痛いほど眩しく美しい光景のように
消えない痣となって残るでしょう。

2015.6.29 / 特集棚 / 旅と荷物と詩のこころ